父という病 by Benjamin Sadock ダウンロード PDF EPUB F2
エデプスコンプレックスといえば、息子が親父をライバル視して、母親を奪うという話がある。
これが心理学では、とても有名な話で、その派生した話をこの本ではしてある。
三島由紀夫やハンナアレントやハイデガーなど、文学や哲学や心理学で出てくる代表的な人間の父と娘や父と息子の関係を物語として書いてある。
結局、息子と母親と仲がいいように、娘も父親と仲がよいのかもしれない。
この本では、結局、父親という存在が偉大でも、偉大でもなくても、家族として機能しないと、それを埋めようと、娘や息子は、動くので、それが病的な行動になってしまうということである。
これまでは、母親が問題行動すると問題だと主張していた筆者が、やはり、父親も問題であるとしている。
ある意味、親は、父と母しかいないのだから、父に問題があったら、問題な子供が生まれるのは、当然かもしれない。まあ、父という存在に、焦点を当てたことは、新規性を感じるので、読んでみてください。
私が2才の時父母が離婚し、婿養子だった父は出て行き、兄と二人、母親に引きとられました。
それ以降、私が結婚するまで母子家庭で育ちました。
母は学校の成績もよく、仕事もできる人でした。しかし、気が強くヒステリックで・・・・
という環境の中で、私の人生は展開していきました。
そんな私も結婚をし、男の子が二人出来ました。そんな時、フッと考えると、子育ての際の
父親のやり方がわからなかったのです。そのため、子育ての大半はカミさんに任せました。
彼女は彼女なりに苦労して子育てをしてくれました。
いま、この本に出合って、子育ての最中にこの本があれば、子育てがもっと的確に出来たの
ではないかと思います。
父親と子供の不思議なつながり、父親の役割、父親の存在の大切さがわかる名著だと思います。